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2020.08.20New

業務用ドライブレコーダーの機能・購入によるメリット・選び方紹介!



はじめに

ドライバー

業務用にドライブレコーダーを導入する企業が増えています。しかし、どのようなものを選べればよいか、導入するとどのようなメリットが得られるのかわからない人も多いでしょう。ここでは、業務用ドライブレコーダーに求められる役割を踏まえ、導入のメリット、便利な機能について紹介します。毎日の運用のコツも紹介するので、ドライブレコーダー選びに役立ててください。


1.業務用と一般用の違い

業務用と一般用のドライブレコーダーは、役割も仕組みも異なります。それぞれの違いを確認しましょう。


1-1.企業とその従業員を守るためのもの

個人のドライブレコーダーは、主に事故の証拠を残すために使われます。一方、企業のドライブレコーダーは有事のとき以外も頼りになります。企業と従業員、またその家族を守るためにドライブレコーダーを活用しましょう。企業にとって事故は直接的な損害はもとより、社会に不信感を与え著しくイメージが損なわれます。ドライブレコーダーを設置しておけば、運転状況を見える化できます 。危険運転を発見しだい警告を出したり、指導したりできるので事故防止に効果的でしょう。なお、ドライブレコーダーは従業員を厳しく管理・監視するために導入するのではありません。あくまでも従業員や家族を守るものという観点で考えるのが適しています。


業務用ドライブレコーダーは車両利用状況を管理でき、見える化やトラブルの検証を行うのに手間がかかりません。管理・監督業務の負荷を抑える便利な機能も、業務用ドライブレコーダーの特徴です。このように、業務用ドライブレコーダーは、危険運転防止や業務効率化に役立ち、企業や社会に貢献するものと言えるでしょう。


1-2.通信機能が搭載されている

業務用ドライブレコーダーは、SIMカードで通信するタイプが多いです。SDカード式のドライブレコーダーもありますが、このタイプはSDカードが手元にないと情報を見られません。通信型のメリットは、データをリアルタイムに確認できるところです。管理・監督者が事務所のパソコンで瞬時に画像や動画をチェックできるほか、ドライバーの判断で動画を送ることも可能です。ピンポイントで必要なデータを入手できるので、膨大なデータから重要な部分を絞り込む時間を節約できるでしょう。事務所から離れた場所でトラブルが起きた際に必要なデータを見られれば、迅速に指示を出せます。また、通信型の車両管理や動態管理(位置情報の管理)能力を使えば、業務効率アップにも効果的。どのように業務効率化に役立つかはGPS機能の部分で詳しく説明します。


2.業務用ドライブレコーダーの機能

業務用ドライブレコーダーに備えておきたい機能について、順番に解説します。

ドライバーのイメージ

    

2-1.動態管理


動態管理をするには、GPS機能が搭載されているものを選びましょう。車両の位置情報が分かれば、業務を効率化できます。まず、急な仕事の予定が入ったときに、どの車両を派遣すればよいか判断しやすくなります。最も現場に近い車両からスケジュールを調整していくと効率が良いでしょう。次に、顧客から到着時刻の問い合わせがあった際もスムーズに対応できます。たとえば、荷物を運ぶ長距離トラックを例に挙げましょう。顧客から「あと何分で着くのか」問い合わせを受けたときに、問題の車両がどこを走っているのかわかれば目的地に到着する時間を割り出せます。わざわざドライバーに問い合わせずとも、通信データを見るだけで状況がわかるので無駄がありません。

なお、動態管理は迅速な業務対応に加え、自然災害時の安否確認にも使えます。直接ドライバーと連絡が取れなくても、それぞれの車両の位置情報・走行状況を見ると災害に巻き込まれていないかがわかります。

2-2.安全運転支援機能


安全運転支援機能は、ドライバーをサポートしてくれます。まず、危険運転を感知すると、警告音を発してドライバーに注意を促します。ドライバーのなかには、制限速度をオーバーしがちな人もいるかもしれません。スピード違反は事故の元ですが、速度メーターばかり気にしていては安全確認が疎かになることも。そういったときにドライブレコーダーが警告してくれれば、事故を未然に防げます。また、速度標識や赤信号、一時停止などの画像認識機能も備わっているので幅広い交通違反対策ができるでしょう。なお、危険運転を管理・監督者に通知する機能もあります。画像や動画を元にドライバーの運転状況をチェックし、必要に応じて運転指導を計画しましょう。

2-3.Gセンサー


ドライブレコーダーの録画方式には「常時録画」というものがあります。常時録画は、運転時間全体を記録する仕組み。内蔵のSDカード容量が満杯になれば、古い情報は上書きされてしまいます。もし事故を起こしたタイミングで容量が乏しければ、事故の瞬間のデータが上書きされ消えてしまうかもしれません。一方、Gセンサーを搭載していれば常時録画と並行して「イベント録画」も可能です。イベント録画とは、危険運転の前後一定期間の動画を専用フォルダに分けて保管すること。時間が経ってもデータが残るので、不測の事態にも安心でしょう。なお、Gセンサーとは加速度センサーのことを指し、危険運転を感知する役割があります。

Gセンサーは、検出性能に差があります。設定が厳しいドライブレコーダーは段差や路面の凹凸ですら誤検出するため、ドライバーの信頼を損ないかねません。危険運転を見つけた管理・監督者がアドバイスしたくても、効果的な声掛けができなくなってしまいます。なお、日本ユニシスのドライブレコーダーであれば、独自のアルゴリズムにより危険運転のみを拾い上げることができます。

2-4.日報記録機能


ドライブレコーダーの運行データから、運行日程をクラウド上に自動生成できます。運転者による日報の作成、管理者の確認・管理というのは手間がかかります。面倒に感じ、つい記録を付け忘れることもあるでしょう。運行日程が自動生成されれば大幅に作業が短縮でき、ミスや記載漏れも減ると考えられます。加えて、日報があれば勤怠管理も簡略化できるでしょう。なお、日報から車両稼働状況を判断することも可能です。保有する車両すべての走行時間や距離、稼働率が一目でわかります。もし使用頻度が低い車両があれば、保有台数の見直しをしてコストカットできるでしょう。また、クラウド上で管理できるのは、日報だけではありません。車両の予約・返却も一元管理できるので、効率化を図れます。

3.業務用ドライブレコーダーを導入するメリット

業務用ドライブレコーダーを導入するメリットについて、確認していきましょう。

    

3-1.運転スキルを把握できる


ドライバーの運転スキルを把握するのは企業にとって非常に重要です。事故を起こすと、ドライバーだけではなく企業の信用が失墜しかねません。したがって、ドライバーの運転スキルを踏まえ、スキル向上に努めることは重要です。ドライブレコーダーの動画や画像データ・危険運転などの通知は運転実態の把握に役立ちます。さらに、安全・エコ運転分析を利用するとドライバー自身も気がつかなかった運転の癖や傾向まで明らかになるでしょう。ドライバー個人に合わせた指導ができるので、より効果的な指導ができます。

ドライブレコーダーが日常的に稼働していれば、緊張感を維持できます。危険な運転をすると指導を受けるため、自然に安全運転を意識するでしょう。運転スキルを把握して技術向上に努めること、安全運転への意識が強まることでドライバーの行動が変わると期待できます。最終的に事故防止につながるでしょう。

    

3-2.リアルタイムで車両情報を把握できる


位置情報を把握できることで得られるメリットは大きいものです。地震や大雨、がけ崩れなどの災害、事故に巻き込まれたとしましょう。スピーディーに各車両の状態を把握するには、GPS機能付きのレコーダーが便利です。現場でトラブルに巻き込まれたドライバーは、気が動転していたりケガをしていたりして正常な判断ができないかもしれません。もし通信機能でデータを入手できれば、安全な場所にいる管理・監督者が適切な判断を下せます。

危険運転の「見える化」もできます。社用車の走行スピードや走行軌跡などをチェックすると、いち早く異常を感知できます。詳しく結果を分析して運転適性に問題があるか、心身に異常があるかなどを調べられ、事故防止につながるでしょう。加えて、急な仕事に車両を手配するときにも位置情報は欠かせません。ドライバーに電話して位置情報を聞く手間が省けるので、いち早く現場に向かわせられます。複数の事業所がある場合も、各事業所の情報を一元管理できれば車両を効率よく割り当てられるでしょう。

4.業務用ドライブレコーダーの選び方

ドライブレコーダーにおいて大事なことは、映像をしっかりと録画することです。注意すべきスペックについて確認しましょう。


4-1.フレームレート

ドライバーのイメージ


フレームレート(FPS)とは、1秒あたりに録れる映像のコマ数を表します。「コマ」数が少なければ映像は分断されて見え、「コマ」数が大きくなるほど自然に見えるでしょう。高性能なドライブレコーダーほど、フレームレートが高くなります。なお、フレームレートの値が高くなるほど大きな容量が必要となるので、むやみに高いものを選ぶ必要はありません。フレームレートが重視されるのは、信号の色を判別したいときです。信号は一見、ずっと点灯しているようにも見えますが、実は1秒間に100回、120回もの点滅を繰り返しているのです。したがって、理論上100と120の約数のフレームレートで撮ると、信号が光っていない瞬間のみを記録しかねません。LED信号に対応した仕様であるか、フレームレートの値は問題ないかを確認して購入しましょう。なお、日本ユニシスのドライブレコーダーは、確実に信号の色を記録できるようフレームレートを微調整しています。

 

4-2.画質

  
解像度が低いなどの理由で画質が悪いと、正確な情報を読み取ることが困難です。事故が起きたときには車のナンバー、標識、周囲の建築物などの細かな情報が必要です。しかし、画質が悪いドライブレコーダーを使っていると、せっかく記録したデータが意味をなしません。なお、画質が良すぎるのも問題です。高いフレームレートが容量を圧迫するように、高画質のデータも容量がかさむためです。

見栄えの良い映像を求めるほど、録画可能な時間は少なくなるでしょう。あくまでも業務用ということを意識し、適切な画質のドライブレコーダーを選んでください。なお、どうしてもきれいに録りたいという場合は、別のデバイスへデータを保存したり、こまめにストレージを確保したりする工夫が必要です。さらに、データが重くなるので通信時に制約を受ける可能性もみておきましょう。

5.業務用ドライブレコーダーを導入する際のポイント

企業が危険事故防止のために業務用ドライブレコーダーを導入するには、いくつかポイントがあります。


5-1.映像を見せてフィードバックする


事故を減らすには、運転している映像を使ってフィードバックするのがおすすめです。ドライブレコーダーを導入した時点で、ある程度安全運転への意識は高まっていると考えられます。それでも、自分が運転する様子を客観的に見る機会はあまりないでしょう。ただ口頭で指導するだけでは、一方的な決めつけだとして話を聞いてもらえないかもしれません。実際の映像を見せつつ指導することで、素直に話を聞いてもらえるでしょう。

また、ドライブレコーダーは運転手目線で録られているということにも注目しましょう。事故が起こりそうなときは、運転席から見てどのように見えるのかを伝えることで、事故を防ぐことができます。なお、事故を起こしてから指導するのでは、ドライブレコーダーを活用できているとは言えません。運転に慣れているあまり、自分は事故を起こさないと慢心するドライバーもいるのです。ドライブレコーダーで録った映像を共有し、いつでも事故は起こりうるということを理解してもらいましょう。運転への注意を喚起するために、定期的な安全運転指導をおすすめします。

5-2.事故映像ではなく危険運転映像を見せる


事故映像よりも、危険運転映像を使うと指導効果が得られます。事故映像では、どこか他人事のように捉えられるケースがあるためです。悲惨でショッキングな映像を見ても、自分とは縁がないと決めつけられては安全指導の効果が薄れてしまいます。きちんと話を聞いてもらうために、実際に起こりそうな映像を用意しましょう。「左右の確認不足でうっかり人と接触しそうになった」など、自分の身にも起こるかもという映像を準備してください。

なお、ドライバーに、本人の危険運転映像を見せて指導するときは、話し方に注意しましょう。「どうして左右を見ずに発進してしまったのだ」という風に強く指摘すると、責められているように感じるケースもあります。安全運転のためというより、行動を監視されているという印象も与えかねません。また、あまりに何度も指導しすぎるのではドライバーにストレスを与えてしまいます。談話をしながらアドバイスを挟むように、ドライバーが聞きやすい環境を作るのも大切です。

5-3.危険運転だけでなく良い運転を紹介する


安全運転を指導する際に、良い運転の例を盛り込んでいる企業もあります。一方的な指導になると、聞いている側は面白くないでしょう。あえて良い運転も紹介した方が、参加意識をもちやすくなります。たとえば、ドライブレコーダーは走行性、特にブレーキの記録に優れています。危険な飛び出しにもかかわらず事故を防いだドライバーがいれば、「よく反応してブレーキを踏めましたね」というように、運転スキルを褒めると良いでしょう。また、運転スキルに改善が見られたときには、相手をねぎらうことも大切です。「今月は制限速度を守って走っていますね」などのように、努力した部分を評価してください。

5-4.従業員に監視という印象を与えない


業務用ドライブレコーダーを採用すると、「監視されている」と受け取るドライバーもいます。まずは、なぜドライブレコーダーを導入するのか目的を明確にしましょう。監視用ではなく、交通事故からドライバーを守ること、日報や勤怠管理にも役立てられることなどが導入の目的と言えるでしょう。また、危険運転を感知したときにドライバーの疲労を察知することもできます。レコーダーの運行日数や運転距離を頼りに過酷な業務からドライバーを守れる、休暇を取得するように声を掛けられるという点も説明すると良いでしょう。監視ではなく、ドライバーを見守ることを目的としていること伝えることで、相互理解が醸成されると思います。

導入してからも、運転状況をチェックするだけではいけません。何もフィードバックがないと、どのように運転を見られているのかわからず不安を感じさせます。出来ている部分は積極的に褒めると、ドライバーとしても基準がわかり安心できるでしょう。なお、指摘が必要な場合は、あいまいな言葉を使うのは避けるべきです。根拠がない指摘は、不満を募らせる原因にもなります。ドライブレコーダーの映像を見せるなど、具体的な事実に基づいて説明してください。また、至らなさを自覚しているドライバーも多いでしょう。相手の気持ちに寄り添うように声を掛けるように心がけてください。

終わりに


業務用ドライブレコーダーを導入することで、車内外の映像を記録でき、事故を未然に防ぐための対策もできます。日本ユニシスの無事故プログラムDRは、通信型で危険運転をリアルタイムに見ることができ、運行日報の管理もできます。オプションで動態管理などの機能も追加できます。レンタル型は初期費用がかからないので導入しやすいのもポイントです。ぜひ、検討してみてください。

よくあるご質問

Q1. 動態管理機能を追加したい、費用や手続きについて問い合わせたい。
販売店または担当営業までお問い合わせください。
Q2.一台でも契約できますか?
1台からご契約いただけます。
Q3.支店が全国にあるのですが、特定の地域でしかドライブレコ―ダーを設置していただけないのでしょうか?
全国どこでもご対応いたします。
Q4.初期費用・設定費用はどのくらいかかりますか?
車載器がレンタル式で提供致しますため、機器代費用はゼロ円です。
車載器の設置作業、PCツールのセットアップはお客さまに実施していただくため初期費用は掛かりません。
各作業は、ご契約後にログイン可能となるWeb上にマニュアルを公開しております。
なお、車載器の設置作業については、当社提携の設置業者を紹介することが可能です。
詳しくは、当社担当営業もしくは販売店へお問い合わせください。
Q5.無事故プログラムDRの強みは何ですか?
危険運転通知やデータに基づく安全運転指導により、ドライバーの安全運転意識を向上できる点です。
すでに導入企業は1200社に上り、事故件数を75%減少させた企業もあります。
また、弊社が実施したユーザーアンケートによると、
86%の導入企業が無事故プログラムDRの導入により「ドライバーの運転意識の向上」を実現できました。

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