ユーザー事例
株式会社Kids-UP
預かるお子様を守り、ドライバーも守るために。
安全運転への意識向上を促す「無事故プログラムDR」。
3歳から高校生までを対象にした学童保育型英会話スクールを運営する株式会社Kids-UP様。首都圏に展開する34教室では、鮮やかなオレンジカラーに彩られたバスがお子様の送迎に大活躍しています。「安全な送り迎えもサービスの一貫」との考えから、同社は2021年4月に初めて「無事故プログラムDR」を導入。現在は115台のバスに搭載しています。大切な命を乗せて走るうえで、無事故プログラムDRをどのように活用されているのでしょうか。安全運行管理のご担当者様とドライバー様にお話を伺いました。
User Profile
株式会社Kids-UP
- 創立
- 2020年
- 事業内容
- 学童保育型英会話スクール・幼児クラス
- スクール数
- 34(東京・神奈川・千葉・埼玉)
- 導入バス台数
- 115台
- ドライバー数
- 約160名
[2024年3月現在]
現場の状況をリアルタイムで確認できる!
無事故プログラムDRを導入するまで同社が使用していたのは、一般的な市販のドライブレコーダーです。しかし、SDカードを回収するまで映像が見られず、さらに時間が経つとデータが消えて、あとから現場の状況を確認することが難しいなどの課題がありました。そこで、新たに採用したのが「無事故プログラムDR」です。「他社と比較してコストパフォーマンスの高さは魅力だったと思います。操作がシンプルで扱いやすいのも好印象でした」とお話しいただいたのは、安全運行管理室の松元 崇氏。「どこにいても何かあったら通知が来て、車外・車内の映像をリアルタイムで確認できます。アクシデントが発生した際の迅速な初動につながりますし、なによりもお子様の状況をすぐに確認できるのが安心ですね。」と語ります。また、危険な運転をする1分前からの様子を当日の運行日報から動画で確認することもできるそうです。
安全運転のスキルを点数化して課題を明確に
無事故プログラムDRを導入して最初の年に取り組んだのは、ドライバーの運転技術に関するデータ収集でした。発進の挙動やブレーキの掛け方など、各ドライバー別に無事故プログラムDRが判定する点数を月別に集計。導入して2年目には、3ヶ月連続で100点を獲得した方を対象にしたインセンティブ制度もスタートしています。「発進時のエンジン回転数や減速時にかかる重力加速度など、安全運転の基準をどう設定するかを慎重に検証しました。あわせて安全運転の手引きとなる動画も作成し、運転指導の教材として活用しています。当初、100点を取れるドライバーは10名もいませんでしたが、2024年1月には25名ほどが達成しており、効果を実感しています(松元氏)」。このように安全運転のスキルを客観的な数値として可視化することで、同社はドライバーを新たに採用する際のテスト運転や、定年後再雇用の見きわめにも無事故プログラムDRのデータを有効に活用しています。
自分の運転を客観的に見直して、安全運転への意識がさらに向上
実際に送迎バスを運転するドライバーの方にもお話を伺ってみました。「当初は、自分では普通に発車したつもりが急発進と判定されて、とまどうこともありました。でも、客観的なデータを踏まえて社員の方のアドバイスに従って運転すると、危険運転と判定されることが減りましたね。私たちの安全運転に対する意識も変化しています」。無事故プログラムDRにより一人ひとりの課題が見える化し、具体的にどこを改善すべきか理解が深まることで危険運転の防止につながっています。また、ある送迎バスが当て逃げにあってしまったときは、無事故プログラムDRで録画された映像などが証拠となって犯人逮捕につながり、ドライバーに過失がなかったことも証明できたそうです。
事故件数も保険料も大幅に減少
松元氏からは「無事故プログラムDRを導入してから重大な事故は起きていません」と嬉しいご報告をいただきました。初年度は月に170件ほどあった、安全運転の基準にそぐわない挙動の通知も20件程度にまで減少。車両保険の支払額も2-3年目は前年比で50%の大幅な減額になりました。
最後に松元氏にサービスに対するご要望をお伺いしました。「“無事故プログラムDR”という名前のとおり、さらに無事故が期待できる新機能の実装を期待しています。危険運転の検出や事故発生時の状況確認といった情報収集をサポートいただき、私たちはドライバーの日頃の安全教育にいっそう努めてまいります」。これからもBIPROGYは“無事故”の実現に貢献する機能の拡充に取り組み、お子様が安心して通い続けられる環境をサポートしてまいります。
オプションの車内カメラは乗車中のお子様の音声も記録。より安心して通学していただくためにご活用いただいています。
安全運行管理室で制作したオリジナル動画『運転のしおり』。特に注意すべきポイントを映像でわかりやすく伝えます。
各ドライバーの運転傾向をさまざまな項目から分析した運転診断表。シートを見ながら個別に面談することもあるそうです。